■みどりの家に入居されたきっかけは?

母が認知症を患っているようだと気づいてから約8年、実家で一緒に暮らしました。
デイサービスやショートステイを利用しながら、仕事と母との生活の両立を続けてきましたが、認知症が進むと家の中でも目が離せない、介助が必要なことが増えていきました。そうなると私が家の中にいても気が休まる時間がなくなっていきました。認知症かがこれ以上進行すると、家で私一人が対応するのが無理だと思い、グループホームを探しました。いくつか見学に行き、一番家に近かったことと、スタッフの方が笑顔で挨拶してくださり好印象だったので、入居の申し込みをしました。

■ご入居後のご様子やご家族様の思いはありましたか?

母はもともと穏やかな性格ですが、入居後そのまま落ち着いて過ごしてくれるかどうか、すごく不安でした。我慢させてしまっているのではないか、申し訳ないという気持ちが、今もあります。
たまにスタッフの方と連絡をすることがあると、近況を教えてくださり、「夜もよく眠っておられます」「食事も自分でゆっくりですが、毎回完食されています」と伺うと、すごく安心します。
自宅にいる時は、歯磨きの介助ができず、歯の治療に通うのも時間のやりくりに困っていました。入居後は口腔ケアをしてもらって、すごく有難いです。また、自宅にいる時は食べたいものを食べたいだけ食べていたので、入居後の方が健康的な食生活になったと思います。

■みどりの家で印象に残っている出来事や、ホームへ伝えたい事はありますか?

2ヶ月くらい入院することがありました。筋力も落ちただろうし、再び歩けるようになるか不安に思っていました。退院後のリハビリで教えていただいたことなどを“みどりの家”のスタッフの方と共有し、「できればまた歩けるようになって欲しい」と伝えたところ、室内で歩行練習をしてくださいました。退院から2か月たった頃には、ふらつきはあるものの介助があれば歩けるまでに回復できました! 自宅には、手すりがないですし、家の中では歩く距離も短いので、ここまでの回復は望めなかったと思います。皆さんに感謝しています。

■入居してから気づいたこと

入居して初めて気づきましたが、施設での介護は、スタッフの方と家族がお互い、何でも質問できる、相談できる関係であることが大切だなと思いました。事故や病気をきっかけに信頼関係を結べることもあると思いますが、平穏な時にも信頼関係を築くためのコミュニケーションがはかれる何かがあったらいいなと思います。